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世界の実質GDP成長率と世界株式のパフォーマンス比較

2019年9月19日、OECDは2019年の世界の成長率予想を2.9%に下方修正しました。

世界平均の成長率で2.9%というのはかなりショッキングな数字です。

一般的に世界の成長率が4.0%を超えると景気が良く、株価は上昇すると言われています。

逆に3.0%未満は景気が悪く、株価は低迷すると言われています。

下記は世界の実質GDP成長率の推移です。(データ:IMF WEOより)

実質GDP成長率が3.0%未満の年は赤字で掲載しています。

世界の実質GDP成長率推移

リーマンショック直後の2009年は全世界ベースでマイナス成長(-0.1%)というとんでもない数字となりましたが、それ以外では3.0%未満になっだのは1990年代前半・1998年・2001年のみです。

それでは世界の実質GDP成長率が3.0%未満になった時、実際に株式市場はどのようなパフォーマンスであったかを確認します。

下記は世界の実質GDP成長率とMSCI ACワールドインデックスの年間騰落率の推移です。(データ:IMF WEO、bloombergより)

ちなみにMSCI ACワールドインデックスは先進国23ヶ国(MSCIワールド)、新興国23ヶ国(MSCIエマージング)から構成されるインデックスです。

  • 【MSCI ACワールドインデックス= MSCIワールドインデックス+MSCIエマージングインデックス】

世界の実質GDP成長率と世界株式の年間騰落率推移

実質GDP成長率が3.0%未満の年は赤字、MSCI ACワールドがマイナスリターンの年は背景に色付けしています。

完全にリンクしている訳ではありませんが、実質GDP成長率が3.0%未満となった年の前後でMSCI ACワールドがマイナスリターンとなっているケースが目につきます。

実質GDP成長率が3.0%以上でも株価が下落しているケースはありますが、実質GDP成長率が3.0%未満の場合はもれなく株価は下落している印象です。

しかし、2018年は既に株価がマイナスになっており、2008年~2009年と同じパターンの可能性もあります。

さらにMSCI ACワールドインデックスは2010年代で既に3回もマイナスリターンになっています。

そして、世界中で金融緩和が行われていることも考慮すると、世界の成長率が仮に2.9%となっても、世界株式が暴落する可能性は低いと思われます。

最後に1つだけ注意点があります。

先進国株式と新興国株式をミックスしたMSCI ACワールドインデックスでは上記のような評価になりますが、実は先進国株式と新興国株式をそれぞれ分けると見え方が大きく異なります。

2010年以降は特に米国株式が大きく上昇したのに対し、新興国株式はほぼ横ばいとなっています。

そういう意味では米国株式(先進国株式)はやや下落リスクがあるのに対し、新興国株式は調整十分で下落リスクはそれほどないと考えられます。

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