ファイナンシャルスターLite

ハイレベル金融サイト「ファイナンシャルスター」のサテライトサイトです。最新の金融情報をお届けします!

日米実質金利(2019年8月)/極端な円高はない

米国の利下げ観測等でドル円レートが1ドル=105円台まで円高となっています。

更なる円高を予想する向きもありますが、これまで何度もお伝えしています通り、為替レートの分析で重要なのは名目金利ではなく実質金利です。

実質金利とはインフレ考慮後の金利です。

実質金利についての詳しい内容はこちらをご覧ください!

今回は日米実質金利のデータをアップデートさせていただきます。

ではさっそく日米の実質金利をご覧ください。

日米実質金利比較2019年8月
現在の実質金利は米国が+0.6%、日本が-0.8%です。

米国の名目金利が更に0.5%低下するところまで織り込んでも、米国の実質金利はゼロ近辺ですので、米国の方が日本より実質金利が高い水準であることに変化はなさそうです。

この状況であれば極端な円高にはなりません。

かなりショッキングな出来事が発生しても1ドル=100円前後でしょう。

少なくとも90円、80円と円高が進む環境ではありません。

ちなみにこれまで最も円高が進んだのは2011年10月~2012年1月頃で、1ドル=76円前後まで円高が進みました。

このときの日米実質金利はこちらです。

日米実質金利2012年1月
米国の実質金利は-2.4%と大きなマイナスでした。

さらに日本はデフレであったこともあり、実質金利がプラスでした。

これだけ実質金利に差があると資金はシフトします。

少なくとも現在は当時の状況とはかけ離れています。

米国の利下げをかなり織り込んでも日本の実質金利の方が高い状況です。

今後、とんでもなく米国景気が悪化し米国の名目金利がゼロとなり、同時に日本がデフレ復活で実質金利が高くなるような環境(つまり2012年頃と同じ状況)が来ると考えるのであれば別ですが、そうでなければ現在の環境では極端な円高はないので、米ドルの押し目買いは有効と考えられます。