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ソフトバンクは何でもあり?自社株TOB+新株発行で親子孫上場

ソフトバンク(9434)がまたとんでもないことを発表しました。

ポイントをまとめます。

  • 実質的にソフトバンクG(9984)が保有するヤフー株(4689)をヤフーが約5,200億円自社株買い(自社株TOB)
  • ヤフーが約4,500憶円の新株発行を行いソフトバンク(9434)が購入
  • 上記の結果、ヤフーはソフトバンクG(9984)の子会社からソフトバンク(9434)の子会社に
  • ソフトバンク(9434)の2020年3月期の配当は85円(2019年3月期は75円)と増配

東証は親子上場は好ましくないという立場をとっています。

2018年12月19日、ソフトバンクG(9984)の子会社であるソフトバンク(9434)のIPOにより親子上場が発生しました。

それから、半年もたたないうちにヤフー(4689)がソフトバンク(9434)の子会社となったことで親子上場となりました。

鋭い方は、ピンとくると思いますが、本来であればソフトバンクG(9984)からソフトバンク(9434)に直接売却すればよい話です。

今回はヤフーが自社株買い(自社株TOB)を行い、同時に新株を発行しています。

これはいわゆる「自社株TOB」とすることでソフトバンクG(9984)はほとんど税金を支払わずにキャッシュ化に成功しています。

孫さんからすれば成長が見込めないヤフー(4689)をソフトバンク(9434)に押し付けながら節税もできたことになります。

 また、ソフトバンク(9434)は利用されたことになります。

ただし、今回はソフトバンク(9434)の投資家にもメリットがあります。

ソフトバンク(9434)は元々、高い配当利回りがアピールポイントでしたが今回、予想年間配当を75円から85円に上方修正しました。

 配当性向を85%とすることは以前から公表されていましたが、今回ヤフーを子会社化したことで、見ためのEPSが上昇します。

それにより会計上、配当を85円に増やすことができます。

現在の株価(1,311円)では配当利回りが6.5%となります。

さすがに多少は株価も上がるのでしょうか。

これまで1度もIPO価格の1500円を上回ったことがないので、何とか上昇してほしいところですが、さすがにそこまでは難しいような気もします。

実態としては、100%子会社ではないのでヤフー(4689)から配当を受け取るだけで、利益がソフトバンク(9434)のものになるわけではありません。

それでも連結会計上は利益が増えたように見えてしまいます。

親子孫上場ですので、ヤフーの利益はヤフー(4689)の株価に反映されるのはもちろん、ソフトバンク(9434)やソフトバンクG(9984)の株価にも反映されることになります。

 もちろんディスカウント評価されますが、評価がややこしくなります。

ソフトバンクG(9984)はソフトバンク(9434)の63%を保有しており、将来的には保有比率を下げたいと考えているはずですので、ソフトバンク(9434)の株価を上昇させるための施策を何とか考えてくると思われます。

ただし、これまでのように配当利回りのみに頼る手法には限界もありそうです。

今後に注目です。