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ドル建て日経平均がネットバブル以来の高値(2017年5月)

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2017年5月現在、ドル建て日経平均は17年ぶりの高値まで上昇しています。

ご存知のように日本の上場企業は輸出企業の割合が大きく円安になると業績が上がり、円高になると業績が下がります。

外国人投資家の目線であるドル建て日経平均で考えると、円安ドル高は円建ての日経平均にはプラスに作用しますが、ドル建ての資産にはマイナスに作用します。

ここが分かりにくい方は日本人が円建てで米国株に投資することを想像すると良いと思います。

イメージとして「外国人のドル建て日経平均」と「日本人の円建て米国株」は同じことになります。

日本人が円建てで米国株に投資した場合、円高になると評価は下がってしまいます。

よって、「ドル建て日経平均」にとって円安ドル高は、日経平均の上昇要因にはなりますが、ドル建ての資産評価にはマイナスに作用します。

逆に円高ドル安の場合は日経平均自体にはマイナス要因ですが、ドル建て資産の評価にとってはプラスになります。

  • 2017/5/2現在、日経平均は19445円、ドル円レートは1ドル=112円で、「ドル建て日経平均」は173ドルです。
  • ネットバブルの際は2000年4月に日経平均は20,400円をつけ、この時のドル円レートは1ドル=106円程度で、「ドル建て日経平均」は192ドルです。
  • リーマンショック前は2007年に日経平均は18,300円までいき、この時のドル円レートは1ドル=120円程度で、「ドル建て日経平均」は152ドルです。

現在はドル建て日経平均はリーマンショック前の高値を上回り、ネットバブル時の高値を目指す動きとなっています。

ちなみに直近の円建て日経平均の高値は2015年8月の約20,700円ですが、この時のドル円レートは1ドル=125円で、ドル建て日経平均は165ドルです。

現在、ドル建て日経平均ベースでは2015年を上回っています。

外国人投資家目線ではここ2年~3年でみても日本株投資はもうかっていることになります。

過去10年以上一貫して日本株を買い越してきた外国人投資家が2015年、2016年と2年続けて売り越しているのは、ある程度含み益があることも要因かもしれません。

また、ドル建て日経平均については下記のような考え方もありますので参考にしてみてください。

個人的にはドル建て日経平均よりドルヘッジ付きがお勧めです。

ドルヘッジ付きの場合、パフォーマンスは「日本株の騰落率+ドル円のヘッジプレミアム」となります。

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