ファイナンシャルスターLite

ハイレベル金融サイト「ファイナンシャルスター」のサテライトサイトです。最新の金融情報をお届けします!

GPIFが不動産ファンド投資を開始

GPIFがオルタナティブ資産の運用会社の公募を始めました。

GPIFの言うオルタナティブ資産は下記の3資産です。

  1. プライベート・エクイティ(PE)
  2. インフラストラクチャー
  3. 不動産

このうちプライベート・エクイティ(PE)とインフラストラクチャーはこれまで投資実績があり、2016年3月末の残高はそれぞれ19億円と814億円です。(運用資産150兆円以上のGPIFにとっては僅かな運用ですが)

不動産は今回が初めての取り組みとなります。

GPIFは2014年4月から日本株式の枠内でJ-REITを保有しています。

今回の「不動産」は上場投信ではなく俗に言う私募ファンド私募リートを想定しているようです。

日本を除く先進国が投資対象となる①グローバルコア型運用と日本のみを投資対象とする②ジャパンコア型運用を行うとのことです。

 私募ファンドや私募リートは借入れを活用して不動産を保有する点ではJ-REITと同様ですが、上場していないため流動性は低くなります。

そのかわり、基準価格は年に1〜2回の鑑定評価ベースとなるため、ボラティリティは小さくなります。

そういう意味ではGPIFのような、超長期の運用が可能である投資家は私募ファンドや私募リートへの投資は向いているといえます。

私募リートは満期がありませんし、私募ファンドで満期がきても、再度、ファンドを設定すれば実質延長したのと同じです。

GPIFが投資家ですので、ローンがつかないということもないでしょう。

株式や債券などの伝統的資産との相関性が低いオルタナティブ資産としても分散効果が期待できます。

後は、現在の不動産市況を考えた場合、エントリータイミングとして適正かという問題はありますが、20年、30年、またはそれ以上の期間に渡り投資する事を考えればそれ程気にしなくて良いのかもしれません。

また、特に日本国内の不動産をある程度購入した場合、不動産市場の安定化にも貢献すると思われますので期待したいです。

150兆円規模のポートフォリオから考えると2〜3兆円くらい私募リート・私募ファンドを買っても良いのではないでしょうか。

通常、LTV(借入比率)は40〜50%前後が一般的ですので、購入不動産の規模としては4〜6兆円といったところでしょうか。

これだけ買ってくれると日本の不動産市況にも大きなプラスとなります。

個人的にはどうせ買うなら早めの方が良いと思います。