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テスラが時価総額でビック3を全て超える日

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2017年4月:テスラの時価総額はGMに次いで米国2位に

2017/4/3終値の時価総額です。

  • テスラ:486億ドル(5.4兆円)
  • フォード:453億ドル(5兆円)

フォードは米国自動車業界のビック3の一角です。

ビック3はGM・フォード・クライスラーを指します。

ビック3の1つを企業価値で上回った事がニュースになっていますが、実質的には既にクライスラーを上回っています。

クライスラーは現在、フィアットの傘下となっており単独では上場していません。

ただし、販売台数は

  • GM:約1,000万台(世界3位)
  • フォード:600〜700万台(世界6位)
  • FCAクライスラー:400〜500万台(世界8位)

となっています。

FCAクライスラーの販売台数はフィアットやマセラティなどを含む数であり、クライスラーブランドのみですとかなり少ない数になります。

よって、クライスラーの企業価値はフォードを大きく下回ることになり、テスラはかなり前にビック3の1社であるクライスラーを抜いていたことになります。

つまり現在、テスラは米国自動車業界でGMに次ぐ第2位の企業価値といういことになります。

では、GMの時価総額はどれくらいかというと513億ドル(5.7兆円)です。

テスラの株価があと数%上昇するとGMを上回り、ビック3を全て超えることになります。

テスラの販売台数は2016年全体で7.6万台でフォードの1/80、GMの1/130の規模です。

期待先行の部分もありますが、テスラの場合は電気自動車(EV)・自動運転(オートパイロット)・コネクティッドカーなどの分野で大きく先行しており、デザイン面も優れているため、数年後に販売台数が数百万台になることは間違ないと思われます。

米国自動車業界のビック3といえば大昔は世界を代表する銘柄であり、GMとクライスラーはニューヨークダウが30銘柄になった1928年から採用されていました。

フォードは長くフォード家のプライベートカンパニーであり、上場したのが1956年と遅く、ニューヨークダウには採用された事はありませんが米国を代表する銘柄として君臨してきました。

それがGMとクライスラーは2009年にチャプター11を申請して破綻し、唯一破綻を経験していないフォードも近年は業績が伸び悩んでいます。

そこにテスラ・モータースが現れるところが米国の強さでしょうか?

テスラを見ていると米国の技術革新によるダイナミズムを感じます。

【2020年1月追加】

2020年1月:テスラの時価総額は1,000億ドル(約11兆円)を超えて世界2位

2020年1月時点でテスラの時価総額は1,000億ドル(約11兆円)を超えました。

上記で紹介したGMのみならず、ドイツVWも抜いて自動車メーカーの時価総額ランキングではトヨタに次いで2位となっています。

2019年の販売台数は前年比50%増の36万台です。

トヨタとの時価総額の差は、かなりありますが、テスラの販売台数と時価総額がどこまで伸びるか注目です。

【2020年6月追加】

2020年6月:テスラの時価総額は1,900億ドル(約20兆円)を超えた

2020年6月10日時点でテスラの時価総額は1,900億ドル(約20兆円)を超えています。

トヨタの時価総額が約23兆円ですので、テスラの世界第2位は変わりませんが、トヨタを逆転する可能性も見えてきました。

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