円債ファンドとはその名の通り、円建ての国債や社債に投資する投信です。
代表的な円債ファンドとして、「ダイワ日本国債ファンド」や「東京海上・円建投資適格債ファンド(円債くん)」があります。
ダイワ日本国債ファンドは純資産が約3,500億円あり、円債くんは約500億円ですがマザーファンドは約3,000億円あります。
2017年3月現在のポートフォリオの条件はこのような感じです。
ダイワ日本国債ファンド
最終利回り0.0%(信託報酬控除後−0.2%)
デュレーション6.7年
円債くん
最終利回り0.36%(信託報酬控除後−0.2%)
デュレーション9.4年
共に信託報酬控除後の利回りはマイナスですので、ここから利益を上げるには、日本の長期金利が今以上に低下する必要があります。
逆に金利が上昇するとデュレーションの割合だけ債券価格は下落します。
デュレーションについての説明は社債のスプレッドとデュレーションについての分かり易くて詳しい説明 - ファイナンシャルスターを参照してください。
現在、日本の長期金利は日銀のイールドカーブコントロールで調整されており、すぐに大きく変動する可能性は低いですが、日本の金利水準を考えた場合、将来どうなるかというと、一般的には金利が上がる方向になると考えられます。
イールドカーブについては「イールドカーブについて - ファイナンシャルスター」を参照してください。
もちろん日本のデフレ脱却が進まず、長期金利が大きくマイナスになる可能性もあると思います。
しかしリスクリターンの観点で見るとリターンはある程度限られ、リスクは相応にあります。
保有する合理性があるとすれば、アセットアロケーションの一部として株式との分散のためであれば考えられます。
そうではない場合は、資金シフトを検討しても良いかもしれません。
ダイワ日本国債ファンドの詳しい内容はこちら!
円債くんの詳しい内容はこちら!
【円債くん】東京海上・円建て投資適格債券ファンド / 円建て社債の投資環境 - ファイナンシャルスター