J-REIT・国内不動産・インフラ投資法人

J-REITと日本株は低相関

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2017/3/22の東京株式市場は日経平均が-414円と大きく下落しました。

前日のニューヨーク株式市場でNYダウが−237.85ドルの20,668.01ドル、ドル円為替レートも1円以上円高の111.60円近辺となった影響を受けたものと考えられます。

その中で東証REIT指数は+1.77の1,790.64と健闘しました。

この様な動きはここ数年よくみられますが、日本株とJ-REITが全く異なる動きをする直接的な理由として為替レートとの関係が考えられます。

ご存じのように日本株は輸出企業が多く円高になると利益が減少します。

よって、円高になるとEPS(一株当たり利益)が減少する分だけ株価も下落します。

一方、J-REITは基本的に日本国内の不動産物件から得られる賃料収入が配当原資になりますので為替レートの影響を受けません。(一部、海外物件を組み入れているJ-REITもありますが、ウエイトはごく僅かです)

その為、円高で日本株が下落してもJ-REITは違った動きとなり、相関性は低くなります。

例えば、下記リンク先でも掲載していますが、2016年1月4日〜2016年4月11日の約3ヶ月間でドル円為替レートは1ドル=120円から108円まで円高が進みました。

この間、日経平均は16%の下落となりましたが、J-REITは9%のプラスとなりました。

  • 1ドル=120円→108円
  • 日経平均:-16%
  • J-REIT:+9%

これくらい違う動きになります。

もちろん、リーマンショックなどの極端なリスクオフ時には一緒に売られることになりますが、それ以外は相関が低いので、日本株の運用や、日本株を含むポートフォリオ運用の際は、一部J-REITを入れた方がリスク(ボラティリティ)が低下し、シャープレシオ(リターン/リスク)は高くなります。

このようにJ-REITは運用の安定化に役立ちます。

加えて、利回りも相対的に高く、キャッシュフローの安定性も高いため、投資家にとっては下落局面でも保有しやすいアセットクラスとなります。

また、分配金も含めたトータルリターンは日本株にも引けを取らないレベルです。

今一度、J-REITに注目してみましょう。

J-REITに関するポイントやメリット・デメリットはこちらをご覧ください。

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