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ブラジル株は見た目より上がっていない / ブラジルボベスパ指数は配当込み指数である点に注意

テメル大統領が進める構造改革の効果により海外からの資金流入が増加したことで、ブラジルボベスパ指数は年初来で約18%の上昇となっています。

リーマンショック前の2008年5月につけた過去最高値73,920ポイントまであと3%程度となっています。

しかし2008年5月~2017年7月のブラジルのインフレ率は平均で6.34%でした。

複利計算すると9年間で約74%物価が上昇したことになります。

よって約9年前の高値に並んだとしてもインフレ調整後で考えるとまだ57.4%の水準(42.6%安い水準)です。

念のため計算式は100/1.74 = 57.4です。

このように説明すると「それでもブラジル株式は配当利回りが高いから、それでインフレ率は相殺されるのではないか」と言う人もいるのではないでしょうか。

しかしタイトルにも書いたように、あまり知られていないようですがブラジル・ボベスパ指数は配当込指数(トータルリターン指数)です。

よって日経平均やNYダウ、S&P500など他の一般的な株価指数と比較すると配当が含まれている分だけ高く見えているということになります。

よってブラジルボベスパ指数はリーマンショック前と同水準まで上昇してきましたが、これは配当込みのパフォーマンスで、かつこの間にブラジルの物価水準は74%も上昇しています。

つまりブラジル株式は見た目よりそれほど上昇しているわけではないということになります。

仮にブラジルボベスパ指数が横ばいであっても、指数が配当込であることと、ブラジルのインフレ率が高いことを考えると株価自体はかなり安くなっていると考えてもよさそうです。

もちろんここから更に上昇するか否かは価格の水準感だけでなく、企業業績の見通しなどに影響されますが、1つの参考になれば幸いです。

ブラジルボベスパ指数の推移についてはこちらを参照してください!

新興国株式市場(中国・インド・ブラジル・ロシア)の長期推移 - ファイナンシャルスター