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ハイイールド債券投信の保有者に新興国債券とCoCo債を提案

日本で人気のハイイールド債券ファンド。

どの販売会社でも必ず取り扱いがあり、ほとんどの営業担当者は提案した経験があると思われます。

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドのように運用資産残高が1兆円に迫るファンドも存在します。

1,000億円以上の残高ものはゴロゴロあります。

現在の組入れポートフォリオの条件はフィデリティ・USハイ・イールド・ファンドを例にとると下記のような感じです。

最終利回り6.5%、デュレーション3.4年、格付けB

投信の信託報酬を控除するとコスト控除後の最終利回りは約5.0%といったところでしょうか。

やはり売れているだけあって投資したくなるような利回りです。

ただしここで忘れてはいけないのが2015年後半~2016年2月の動きです

この時は原油価格が1バレル=26ドルまで下落したことで、エネルギーセクターのデフォルト率上昇懸念からハイイールド債が10%以上の下落となりました。

今後もシェール革命による原油価格の下落リスク米国の小売セクターの不調によりハイイールド債が調整する可能性もないとは言えません。

原油価格についての見通しはこちら

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米国小売セクターの状況についてはこちら

www.finance-lite.com

このような状況に備えて利回りをキープしたままリスクを分散させる必要がありますが、それに適したし資産クラスがあります。

それは米ドル建ての新興国債券CoCo債です。

まず、米ドル建ての新興国債券ですが多くの販売会社で取扱いはされていますが、いまのところハイイールド債ほどは売れていないと思います。

代表的な投信である「野村新興国債券投信(野村アセット)」の組入れポートフォリオの条件は下記の通りです。

最終利回り5.1%、デュレーション6.2年、格付けBB

格付けが上がる分だけ利回りは低下しますが、ハイイールド債の保有金額の一部を新興国債券にするだけでも分散効果は高まります。

次にCoCo債ですがこちらも投信の数は増えてきています。

代表的な投信である「ニッセイ世界ハイブリッド証券戦略ファンド」の組入れポートフォリオの条件は下記の通りです。

最終利回り6.6%、デュレーション4.6年、格付けBBB一

格付けが高いにもかかわらず利回りが高いのは、多少流動性が低いことから流動性プレミアムが上乗せされていることと、新しい資産クラスのため機関投資家の参入がまだ少ないことが理由と考えられます。

いずれもB格~BBB格の債券に対するクレジット投資という面では同じですが、クレジットの種類が全く別になるので分散効果は極めて高くなります。

ハイイールド債の投信のみを保有しているより、「ハイイールド債40%、新興国債券30%、CoCo債30%」にした方が良いと思います。

この比率で投資した場合、上記の条件を使うと下記のようになります。

最終利回り6.1%、デュレーション4.7年、格付けBB

ハイイールド債の単品より利回りが0.4%下がり、デュレーションが1.3年長くなりますが、格付けはアップします。

また、エネルギー関連や米国小売関連などの理由でマーケットが混乱した場合、下落リスクはかなり抑制されるでしょう。