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米国小売店舗の閉鎖拡大が金融市場に与える影響 / クレジット関連は注意が必要か

20017年6月14日の日経新聞によるとネット通販に押され商業モールが苦境に陥っているようです。

当サイトでも先週、米国リートの中で商業・小売セクターが過去1年ほどで30%下落したことを紹介しましたが状況は本当に厳しいようです。

上記にあるように米国の小売店舗の閉鎖数が2017年は8000店舗を超えると予想されています。

日経新聞の記事内では次のようなショッキングな内容が掲載されていました。

  • 「今後5年で米国のショッピングモールの1/4がなくなる」
  • 「ショッピングモールの中心テナントである百貨店の閉鎖が増加している」
  • 「大手百貨店のシアーズのCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は5年以内の倒産確率が90%近くというプライシングになっている」
    CDSについてはこちら:クレジットリンク債 - ファイナンシャルスター
  • 「モール向け債権のCMBS(商業用不動産ローン担保証券)の空売りも人気を集めている」
    CMBSについてはこちら:CMBSの仕組みとポイント - ファイナンシャルスター

ここまで書かれると米国の雇用や景気は大丈夫なのか気になるところです。

これらに直接的に影響を受ける資産クラスとしては、すでに影響を受けている米国リート(小売・商業セクター)や米国株以外ではハイイールド債券やバンクローンがあげられます。

上記にあるように破たん懸念が出ている小売企業も存在するので、今後のモニタリングが必要です。

偶然ですが、原油価格が下落していることもやや気になります。

2014後半から2016年2月までの原油価格下落局面ではハイイールド債券とバンクローンは大きく下落しました。

当時はエネルギーセクターの破たん懸念でしたが、今後はエネルギーセクターに加え、小売セクターも注意が必要となります。

ただし、米国経済全体がリセッションになるような状況でなければ、仮に下落しても2016年と同様に10%~20%程度が限度だと思われます。

保有していない投資家はそのような局面があれば狙い目です。

ハイイールド債券やバンクローンに代表されるクレジット関連はスプレッドデフォルト率と担保による回収率の関係から、ある程度安い時に購入すれば理論的に勝つことができる投資対象です。

ショックがあって下落した時は、ナンピン買いの可能性まで考えながら多少強気でいっても良いと思います。

ハイイールド債とバンクローンについてはこちら!

finance-gfp.com