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米国リート市場 / インフラ関連は好調、商業・小売セクターは不調

米国リート市場全体は比較的安定的な推移が続いており、ダウ・ジョーンズ米国不動産指数は2016年7月の過去最高値の更新が期待できるところまで回復しています。

米国リート市場全体でみると安定推移なのですが、よくみるとセクターによって動きが大きく異なることが分かります。

足元では無線通信基地局などを保有するインフラセクターのリートは非常に好調ですが、ショッピングモールなどを保有する商業・小売セクターのリートは大きく下落しています。

例えば世界最大級のリートでショッピングモールをグローバルに保有するサイモン・プロパティ・グループ(SPG)2016年7月の過去最高値から30%近く下落した水準です。(サイモン・プロパティ・グループは御殿場プレミアムアウトレットも保有しています)

一方、電波塔など無線インフラ施設を多く保有するクラウン・キャッスル・インターナショナル(CCI)2016年7月の高値を超えて新高値を更新中です。

年初来でも20%近くの上昇となっています。

これはアマゾンなどに代表されるEC市場の拡大とショッピングモールなどの実店舗による小売業の不調を表しているといえます。

当面、この流れは継続すると予想され、米国リート市場でも商業・小売セクターのキャッシュフローは伸び悩み、インフラセクターのキャッシュフローは堅調に推移する見通しです。

ただし、上記のサイモンプロパティーグループ(SPG)などの商業・小売セクターは株価下落によりある程度、割安感が出てきているのでここからの反転も期待できます。

ちなみにサイモン・プロパティ・グループ(SPG)クラウン・キャッスル・インターナショナル(CCI)は2017年5月8日現在、人気投信の1つである新光US-REITオープン(ゼウス)の組入れ上位の第1位、第2位となっています。

新光US-REITオープン(ゼウス)の上位銘柄

  1. サイモン・プロパティ・グループ:商業・小売
  2. クラウン・キャッスル・インターナショナル:インフラストラクチャー
  3. HCP:医療施設
  4. アバロンベイ・コミュニティーズ:住居
  5. ウェアーハウザー:森林

上位5銘柄のセクターはすべて異なっています。

このように米国リートは世界のリートの中でも銘柄の分散が効いている市場です。

銘柄数も多く、セクターの種類も豊富です。

米国の場合、株式市場も同様ですが、調子が悪いセクターがあっても必ず新しいけん引役が現れます。

そして結果的には市場全体も上昇しています。

足元の米国リート市場は新高値を更新している米国株と比較するとやや物足りない動きでしたが、ウェイトが大きい商業・小売セクターの調整もある程度一巡してきましたのでそろそろ新高値更新となるかもしれません。

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